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訓練競技会・試験

競技会、訓練試験とは?

まず私たちが所属している団体のご紹介をしたいと思います。
KAIドッグトレーニングではJKCとPDという団体の競技会、訓練試験に出陳しています。
JKCとは 一般社団法人 ジャパンケネルクラブの略で日本で一番大きな団体です。
犬を家族に迎え入れた際、血統書という犬の戸籍のようなものがJKCから発行された血統書だということが多いかと思います。
PDとは 公益社団法人 日本警察犬協会の略で警察犬の育成等を目的としている使役犬団体です。
JKCとPDでは、試験、競技会の内容が異なります。

訓練試験

JKCの訓練試験には家庭犬訓練試験(CD)やオビディエンス試験(OB)などがありますがここでは挑戦しやすい家庭犬訓練試験(CD)についてご説明します。
家庭犬訓練試験(CD)のなかにもレベルがありCD1(家庭犬初等科)からCDX(家庭犬大学科)まであります。
試験科目は規定科目と選択科目で構成されておりレベルによって規定科目、選択科目の数が違い優しいものから順を追って難しい科目を受験していきます。
規定科目とは必須科目で選択科目はお回りやお手お代わりなど、自由に選択ができる科目から得意なものを選び行います。
少しずつトレーニングを行い一緒に愛犬と合格を目指しステップアップすることによって信頼関係や楽しみが増えていきます。

試験用語

試験に使われる脚側行進、停座などの用語をご説明します。
・指導主 (しどうしゅ) ハンドラーのことをいいます。
・脚側行進(キャクソクコウシン) 人の左側について歩くことをいいます。
・常歩(ジョウホ) 自然に歩く早さのことです。
・速歩(ソクホ) 駆け足のことです。
・停座(テイザ) 停座とはおすわりのことをいいます。
・伏臥(フクガ) 伏臥とはふせのことをいいます。
・立止(リッシ) 立止とは立った状態のことをいいます。
・招呼(ショウコ) 招呼とはこいで呼び込むことです。

訓練試験家庭犬中等科(CD2)

①紐付脚側行進 (ひもつききゃくそくこうしん)*往路は常歩 復路は速歩
 紐をつけた状態で犬を左側につけます。犬は指導主の歩度に合わせて歩きます。
②紐無し脚側行進(ひもつききゃくそくこうしん)*往路は常歩 復路は速歩
 ①と同じことを紐をつけずに行います。
③停座及び招呼 (ていざおよびしょうこ)
 座れで待たせた状態で離れます。離れて対面後、犬を呼び横につけて座らせます。
④伏臥 (ふくが)
 犬を横に座らせた状態から伏せをさせます。
⑤立止 (りっし)
 犬を横に座らせた状態から立止をさせます。
⑥常歩行進中の伏臥 (じょうほこうしんちゅうのふくが)
 歩きながら歩度を変えずに伏せをさせて指導主は離れます。
⑦常歩行進中の停座 (じょうほこうしんちゅうていざ)
 歩きながら歩度を変えずに停座をさせて指導主は離れます。
⑧⑨⑩自由選択科目
 自由選択科目ではお回り、お手・おかわり、だっこなど得意なものを選び行います。

訓練競技会

訓練競技会の科目は訓練試験とほとんど同じですが、より犬の表現力や集中力が求められます。
ただ科目をこなすだけではなく、喜んで指導主の指示に従い、人と犬との一体感があるパフォーマンスが良いとされます。
また慣れていない環境で他の犬や人を気にせずに作業に集中することが必要です。

愛犬との絆を深める

競技会や試験など目標に向かってトレーニングをしていくことで愛犬の気持ちや考えていることがより分かるようになり愛犬との絆が深まります。
また、できなかったことができるようになったり、試験の合格や競技会での入賞ができたときにはしつけとは違った達成感や喜びがあります。
競技会や試験は我々訓練士が飼い主様のワンちゃんと出場することも、飼い主様ご自身で出場することもできます。
ぜひ楽しんで挑戦してみてください。